子どもの頃からずっと憧れの職業だった保育士。これまでに自分が出会った先生は皆んなとても優しくて綺麗で。(私もこんな先生になりたいなぁ)と思っていました。

保育士免許の取れる学科を卒業し、念願だった”保育園の先生”になった私を待ち受けていたもの・・

強制労働と言ってもいい程の過酷な現場でした。朝7時には出勤。

子ども達が登園したら休憩どころか、ほぼトイレも行けないまま16時まで勤務。その後、掃除や次の日の準備で17時から保育内容の反省、行事の打ち合わせ等を全職員で。やっと自分の担当の仕事が出来る頃には19時を回っていました。

その日のうちに仕事が終わらないので家に持ち帰る毎日。だけどそんな激務でもやりがいある仕事だと実感できる事も多くあり、何よりも子ども達の笑顔が後押ししてくれて頑張れたし自分の選んだ仕事だからと気持ちを奮い立たせていました。

何年か経つと職員をまとめる立場になり保護者や地域の方々からの苦情にも対応する機会が増え。自分のクラスの事を後回しにせざるを得ない状況に。

クラス運営+園全体の仕事・・

時間がどれだけあっても終わらない仕事量。

今私は何のために働いているのかな?

子ども達の前で笑顔で過ごせているかな?

あの日憧れていた素敵な先生に慣れているのかな?と自問自答する日々でした。

体力的にもキツイ、気持ち的にもキツイ。

このままでは心が壊れてしまうかも・・と思う事が増えていきました。

一生続けたかった憧れの職業でしたし、夢見ていた職業に就けた自分はとても幸せだったはずなのに、どうしてこんなに苦しいのか。何度も悩んだ結果、辞めようと決めました。

辞めてから一ヶ月後。卒園した子ども達がランドセルを背負って保育園に来ていると園長から電話が。「先生に見て欲しいと言ってるよ」の言葉に涙が止まりませんでした。

私のやってきた仕事はこんなにも素敵な仕事だったんだなぁ。子ども達の心に残る先生になれていたんだなぁと実感した瞬間でした。

保育士は心身ともに大変な事が多い職業の1つではありますが、誰かの人生にかかわるとても大切な仕事だと改めて思いました。